中村南小学校からのお知らせです。
1月20日の人権参観日には、保護者・地域・学校関係者等、多くの皆様にご来校いただきありがとうございました。いつもよりも緊張気味の子どもたちでしたが、どのクラスでも自分の経験や体験を基に素直に思いを語り、感謝の気持ちを表現し、友達の意見から新たな気付きを見出す様子が見られました。
また、参観日に合わせて人権教育講演会を開催しました。本年度のテーマは「災害と人権」。せっかく地震から生き延びても避難所で人権が守られず、命の危機にさらされて亡くなる方もいるという話は心に刺さったようです。講師からの「避難所で気をつけることは?」という問いかけに対し、子どもたちから 「人に迷惑をかけない」「協力する」「物資を分け合う」「相手の立場に寄り添う」などの意見が出されました。
その後、本校としては初めて、災害時を想定しての児童の「引き渡し訓練」を行いました。
14日間の冬休みが終わり、学校に子どもたちの元気な声が戻ってきました。
今日からスタートした3学期は、一番短い学期ですが、まとめの学期として大変重要です。
この3学期の目標は、南っ子きらり輝く「さしすせそ」を徹底し、さらなる高みを目指し、次のステージに進むことです。6年生は中学校進学に向けて、5年生は最上級生になるために、共に、次のステージでは、どんな自分でありたいかを意識して、1日1日を大事に3学期を過ごしてほしいと思います。1年生から4年生の皆さんも、今の学年で学ぶべきことはしっかりと身に付けて、次の学年に進んでほしいと思います。
子どもたちとって「天に昇る龍のように飛躍する年」となるよう、教職員一同、一丸となって取り組んでまいります。
本年も、保護者や地域の皆様のご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします!
四万十市では、情操教育の一環として、四万十川子ども演劇祭実行委員会の皆さんのご協力の下、プロの演劇や演奏会に触れる機会を設けています。
本年度は、12月15日(金)にマリンバ・カンパニーという楽団を本校にお招きし、演奏会が開かれました。マリンバを中心にシロフォン(小さな木琴)やグロッケン(鉄琴)、ドラムや打楽器を使って、世界中の音楽を聴かせていただきました。1時間余りの演奏会でしたが、子どもたちは音色に魅了され、また、バチさばきにくぎ付けにされ、最後までプロの演奏を満喫することができました。マリンバ・カンパニーの代表の方からも、「素晴らしい鑑賞態度でした。とても演奏しやすかったです。」とお褒めの言葉をいただきました。改めて、本物が放つ力はすごいなあと思ったことでした。
今回、このような心地よい時間を過ごすことができたのも、四万十川こども演劇祭実行委員会のスタッフの皆さんのご尽力のおかげです。
12月14日(木)に昨年度から給食で行っている、幡多農業高校と連携した給食及び食育の一環として、「幡多農業高校と連携した食育及び給食試食交流会」を実施しました。
当日の給食は「まるごと幡多農食材献立(幡多農丼・キャベツのゆかり和え・手作りぶしゅかんケーキ・牛乳)」で、全部のメニューに幡多農業高校食材を活用した献立でした。
4時間目には、1・2年生を対象に体育館で「サラダでげんき」の劇やクイズ等を行なっていただきました。野菜などについて詳しく教えていただき、子どもたちも楽しく参加し、学習できました。
また、給食試食交流会(1~4年生を対象)では、各教室に高校生に入っていただき食材を作ってくれた人の顔を見ながら一緒に食べました。
高校生のみなさん、ありがとうございました!
12月6日、4年生が水産物食育推進事業の一環として『「あのお魚屋さんがやってきた」料理教室 ~四万十川の郷土料理(あゆ)の学習~』を行いました。この日は、四万十川でとれる「あゆ(夏、落ちあゆ)・ツガニ・川エビ」を用いて四万十の郷土料理5品を作りました。
食材は、四万十中央漁協の大木様より提供していただきました。また、調理方法については同漁協、生川様より川漁師直伝、秘伝のレシピを子どもたちに伝授していただきました。
子どもたちは、初めての調理実習に少々不安がっていましたが、いざ調理を始めると真剣に楽しく調理をしていました。
この日作ったメニューは、
・あゆの塩焼き(夏と落ち鮎の食べ比べ)
・中村地域の伝統的な料理 あゆの塩煮
・あゆの身をふんだんに使った あゆご飯
・ツガニ汁
これらの料理を食べたことのある児童は3~5人ほどでとても少なく、実際に食べてみると、『おいしすぎる!この塩煮最高!!」「毎日、食べたいくらい。」「ふるさとの味がする。」など、舌鼓を打っていました。
この日に合わせてこれまでに、あゆに関する学習も取り組んできました。11月21日に四万十川赤鉄橋上流であゆの産卵の様子などを観察しました。さらに、12月1日には、落ち鮎の解禁日に合わせ、あゆ漁の見学や、釣り人たちに思い思いのインタビューをしました。四万十川の伝統的な漁法である「とあみ」や「投げ網」「竿がけ」などを、間近で見た子供達は、息を呑みながら興味深そうに観察していました。四万十市役所の職員さんよりオスとメスのちがいも説明していただきました。また、この日も川漁師の生川さんの協力を得て、実際に網にかかったあゆを取り外す体験もしました。
子どもたちは、「オスは、メスと比べて腹のところがザラザラしていた。」「ヌルっとしていたので、これはメスのアユだと思う。」「ヒレの色で見分けられるようになった。」とすっかり、あゆのスペシャリストになったかのようでした。
総合的な学習の時間で四万十川の環境保全について学んできた4年生。今回の体験から、さらに四万十川への関心が高まりました。一方で、川漁師さんたちからは「近年、川の環境が(昔と比べて)悪くなっていて鮎や川エビのとれる量がとても減っています。」という、声を聞きました。現場の声を、これからの総合的な学習の時間の活動に繋げていきたいと思います。
今回の、体験学習では多くの方々にお世話になりました。この場を借りて、お礼申し上げます。