12月6日、4年生が水産物食育推進事業の一環として『「あのお魚屋さんがやってきた」料理教室 ~四万十川の郷土料理(あゆ)の学習~』を行いました。この日は、四万十川でとれる「あゆ(夏、落ちあゆ)・ツガニ・川エビ」を用いて四万十の郷土料理5品を作りました。
食材は、四万十中央漁協の大木様より提供していただきました。また、調理方法については同漁協、生川様より川漁師直伝、秘伝のレシピを子どもたちに伝授していただきました。
子どもたちは、初めての調理実習に少々不安がっていましたが、いざ調理を始めると真剣に楽しく調理をしていました。
この日作ったメニューは、
・あゆの塩焼き(夏と落ち鮎の食べ比べ)
・中村地域の伝統的な料理 あゆの塩煮
・あゆの身をふんだんに使った あゆご飯
・ツガニ汁
・川エビの唐揚げ でした。
これらの料理を食べたことのある児童は3~5人ほどでとても少なく、実際に食べてみると、『おいしすぎる!この塩煮最高!!」「毎日、食べたいくらい。」「ふるさとの味がする。」など、舌鼓を打っていました。
この日に合わせてこれまでに、あゆに関する学習も取り組んできました。11月21日に四万十川赤鉄橋上流であゆの産卵の様子などを観察しました。さらに、12月1日には、落ち鮎の解禁日に合わせ、あゆ漁の見学や、釣り人たちに思い思いのインタビューをしました。四万十川の伝統的な漁法である「とあみ」や「投げ網」「竿がけ」などを、間近で見た子供達は、息を呑みながら興味深そうに観察していました。四万十市役所の職員さんよりオスとメスのちがいも説明していただきました。また、この日も川漁師の生川さんの協力を得て、実際に網にかかったあゆを取り外す体験もしました。
子どもたちは、「オスは、メスと比べて腹のところがザラザラしていた。」「ヌルっとしていたので、これはメスのアユだと思う。」「ヒレの色で見分けられるようになった。」とすっかり、あゆのスペシャリストになったかのようでした。
総合的な学習の時間で四万十川の環境保全について学んできた4年生。今回の体験から、さらに四万十川への関心が高まりました。一方で、川漁師さんたちからは「近年、川の環境が(昔と比べて)悪くなっていて鮎や川エビのとれる量がとても減っています。」という、声を聞きました。現場の声を、これからの総合的な学習の時間の活動に繋げていきたいと思います。
今回の、体験学習では多くの方々にお世話になりました。この場を借りて、お礼申し上げます。